はじめに【みんなで考える、男性の健康とジェンダー〜】

SRHRとは、「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利」のこと。具体的に言うと、すべての個人は、自分のからだや性に関する決定を自分で決定する(「自己決定権」と言います)ために、誰もが十分に教育や情報を得る機会が保障され、場合によって必要な医療を頼れることを指します。

SRHRは、女性だけのものではありません。あらゆる性別の人のためにある権利です。『SRHR NOTE』*絶賛販売中!に続いて、ジョイセフが2024年11月に発表した冊子『Men’s SRHR MINI BOOK for All 〜みんなで考える、男性の健康とジェンダー〜』**こちらも配布しています!では、男性の視点からSRHRについて紹介しています。
このコーナーでは冊子の内容を、ウェブに対応するための編集を加えた形で掲載しています。


目次


*1冊から販売しています。お求めはこちらのページをご覧ください。
**1口50冊で発送しています(2口までお求め可能)。こちらのページをご覧ください。101冊以上は、ilady@joicfp.or.jpにお問い合わせください。

SRHRとは

SRHR とは、「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利」のこと。具体的に言うと、すべての個人は、自分のからだや性に関する決定を自分で決定する(「自己決定権」と言います)ために、誰もが十分に教育や情報を得る機会が保障され、場合によって必要な医療を頼れることを指します。


これは、私たちすべての人が健やかに、自分らしく生きるために大切な人権の一つです。障害があっても、性的マイノリティであっても、経済的に貧困であっても、どのような状況に置かれている人であっても、誰もが等しく持っている権利です。例として、以下のキーワードなどが該当します。

冊子での「男性」「女性」の定義

多くの場合、身体的特徴やそれにひもづく制度上の性別(日本では「戸籍」や「出生届」が関係)をもって「男」「女」と区別されています。しかし、身体的特徴も、個々人によってさまざまな性分化をしていて多様です。「男」「女」の2つにくっきり分けられるものではありません。

また性のあり方には、ジェンダーアイデンティティ(自分自身をどのような性別で認識しているか)や性的指向(誰・どのような性別の人を好きになる/ならないか)などさまざまな側面があります。これらも「男」・「女」の2つには分けられません。
「性別」は「身体的特徴」を指すだけではないこと。加えて、それらがそれぞれ「男」・「女」と2つに分けられない状態であることを「性の多様性」と言い表します。

この冊子は「性の多様性」をふまえた上で、その場面に適した意味で「男性」「女性」という言葉を使います。

冊子について

冊子『Men’s SRHR MINI BOOK for All~ みんなで考える、男性の健康とジェンダー~』は、公益財団法人ジョイセフによるI LADY.プロジェクトで企画しました。

分担執筆・監修:教育学者 堀川修平
1990年、北海道江別市生まれ。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。埼玉大学ダイバーシティ推進センター特定プロジェクト研究員。性教育や性の多様性、性的マイノリティ運動に関わる人々の歴史研究をしています。

企画・分担執筆:公益財団法人 ジョイセフ ILADY.プロジェクト
クリエーティブディレクション・アートディレクション:間野麗
イラスト・デザイン:山内志織
医学監修:泌尿器科医 小堀善友

発行:2024年11月 ジョイセフ チャリティショップからお求めいただけます。

この活動は、CHANEL財団の支援により実施しています。


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