-
-
-
- HIVとエイズの主流化
-
mainstreaming HIV and AIDS
すべての職場でHIV問題に対する意識と責任を高めようという取り組み。あらゆる部門や組織が、どのようにしてHIV蔓延が起こるか、それを阻止するためにどのような貢献ができるかを判断し、HIV蔓延の影響を軽減するにあたって、軽減が部門や組織の目標におよぼす潜在的効果は何か、他と比較して有利な点は何かを判定する。
-
- 男子割礼
-
male circumcision
ペニス頭部から、包皮の一部または全部を除去すること。世界的にみると、宗教、伝統、衛生上などの理由で、男性の約30%がこの措置を受けている。調査によると割礼した異性愛者の間では、HIV感染に対し多少の保護効果があることが報告されている。
-
- 栄養不良
-
malnutrition
適切な成長と発達に必要で、かつ体のエネルギー需要を満たすに十分な栄養素が不足している状態。栄養不良の子どもたちは、体重不足(カロリー摂取不足)または肥満(カロリーの過剰摂取)になることがある。栄養不良は、バランスの悪い不適切な食事や、食物の消化や吸収に医学的問題がある場合に起こる。
-
- 義務的カウンセリング
-
mandatory counselling
自発的に受けるカウンセリングとは異なり、治療開始前に利用者/患者にカウンセリングを受けることを義務づけるもの。義務的アプローチは、専門家のサービスが利用できることを保障するものではない。
-
- 手動式真空吸引法
-
manual vacuum aspiration (MVA)
⇒月経調節法(MENSTRUAL REGULATION)、真空吸引法(VACUUM ASPIRATION)
-
- 疎外された人々
-
marginalized people
貧困、僻地、文化、言語、宗教、年齢、性的指向、障がい、ジェンダー、教育、人口移動、HIV、婚姻状態などの理由から、保健、教育、雇用の機会を得る手段がもてず、その恩恵を受けられない社会の中の集団。彼らのセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルスのニーズはほとんど満たされていない。
-
- 市場分析
-
market analysis
競合相手より有利な状態を獲得し、それを維持するために、サービスが提供される環境について調べること。利用者、地域、他のサービス提供者に関する調査が一般的である。地域の中でサービスが行き届いていない人々、サービスに対する利便性、利用者の満足度、支払い能力など重要な情報を収集する。
-
- 生殖可能年齢の既婚女性
-
married women of reproductive age (MWRA)
これまでの出生力や希望子ども数に関する調査では、既婚女性は性行動があって妊娠のリスクのある女性と同一視されてきた。このため、既婚者の出生率は全出生率と同等とみなすことができた。現在の出生統計は、通常事実婚の女性を含めている。
-
- 乳腺炎
-
mastitis
感染による乳房の組織の炎症。熱、赤み、痛みを伴うことがある。
-
- 母子保健事業
-
maternal and child health programmes
母親と子どもの健康改善を目指したヘルスケア事業。安全な母性の確保、安全でない人工妊娠中絶の廃絶、女性が妊娠・出産を計画し、その間隔をあけることができるよう手助けすることが含まれる。
-
- 妊産婦死亡
-
maternal death
妊娠中や産後、または妊娠終了後42日以内に起きる女性の死亡をいう。妊娠期間や場所を問わず、妊娠またはその管理に関連すること、あるいはそれによって状態が悪化したことが原因となり起きるもので、事故や付随的原因による死亡は含まない(訳注:「妊娠期間および妊娠部位に関係なく、妊娠またはその管理に関連した、あるいはそれらによって悪化したすべての原因による妊娠中または妊娠終了後42日未満における女性の死亡を妊産婦死亡と定義する」(日本産科婦人科学会編用語解説集))。
後発妊産婦(母体)死亡 late maternal death
妊娠終了後、42日から1年の間に、直接的または間接的な産科的原因によって起こる女性の死亡。
妊娠関連死亡 pregnancy-related death
原因を問わず、妊娠中または妊娠終了後42日以内に起きる女性の死亡。
-
- 妊産婦罹病(りびょう)率
-
maternal morbidity
妊娠または出産に関連した疾病、障がい、傷害。
⇒罹病率(MORBIDITY)
-
- 妊産婦死亡率
-
maternal mortality rate (MMR)
ある期間における15-45歳、または15-49歳の女性10万人に対する妊産婦死亡数。この割合は、女性の生涯における妊娠・出産関連の死亡リスクを反映する。妊娠のリスクと分娩時の死亡リスクに左右される。
-
- 妊産婦死亡率
-
maternal mortality ratio (MMR)
ある一定期間の出生10万件あたりの妊産婦死亡数。
-
- 母子保健
-
MCH
⇒母子保健事業(MATERNAL AND CHILD HEALTH PROGRAMMES)
-
- 薬物的人工妊娠中絶
-
medical (or medicated, or medication) abortion
薬剤(ミフェプリストンの後にミソプロストルまたはゲメプロストを使用。またはミソプロストル単独)による人工妊娠中絶。
同義語:薬剤誘発人工妊娠中絶(drug-induced abortion)
-
- 初経
-
menarche
女性の月経の始まり。前期思春期の後、エストロゲンとプロゲステロンの産生とともに始まる。最初の月経。
-
- 閉経(期)(更年期)
-
menopause
月経が自然に停止する時期。通常40歳から55歳の間。
⇒周閉経期(PERIMENOPAUSE)
早発閉経 premature (or early) menopause
40歳以前の閉経。自然に起きる場合と、卵巣が摘出されるか、放射線や薬剤で卵巣が損傷を受けたことにより誘発される場合がある。
外科的閉経 surgical menopause
卵巣の摘出による閉経。
-
- 月経周期
-
menstrual cycle
子宮、卵巣その他の生殖器官の生理的変化による女性の生殖周期。月経周期とは月経の初日から次の月経の前日までの期間をいう。
-
- 月経調節法
-
menstrual regulation (MR)
通常の月経周期になっても月経がなく、妊娠のリスクがある場合、月経予定日から14日以内に子宮内容物を除去する方法。妊娠の確認はせずに、訓練を受けた医療従事者が携帯用の注射器を使って手動により真空吸引を行う。
-
- 月経
-
menstruation
妊娠していない女性に平均約29日の周期で起こる、子宮からの血液、分泌物、子宮内膜の排出。
-
- 避妊法の効果
-
method effectiveness
避妊法が常に正しく継続して使用された場合の信頼性のこと(それに対し、使用者効果は使用者が避妊法を適切に使用できる能力をさす)。
-
- メソッド・ミックス
-
method mix
ある人口の中で、各避妊法を使用している人たちの割合を要約したもの。通常はパーセンテージで表す。
-
- メキシコ・シティ政策
-
Mexico City policy
⇒グローバル・ギャグ・ルール(口封じの世界ルール)(GLOBAL GAG RULE)
-
- マイクロビサイド(殺菌剤)
-
Microbicide
局部的に使用することで、性交によるHIVその他の性感染症の感染を防ぐ一連の製品のひとつ。ゼリー、クリーム、腟坐薬、フィルム状のものや、活性成分を長期間にわたって放出するスポンジやリング状のものがある。
-
- ミフェプリストン
-
mifepristone
抗黄体ホルモン剤。商標名はRU 486、Mifegyne?、Mifeprex?、MT Pill?。
⇒抗プロゲストーゲン(ANTIPROGESTOGENS)
-
- ミレニアム開発目標
-
Millennium Development Goals (MDGs)
2015年までに貧困を減らし、生活を向上させるための課題(2000年の国連ミレニアム・サミットで発表された)。
1.極度の貧困と飢餓の撲滅
2.初等教育の完全普及
3.ジェンダーの平等、女性のエンパワーメントの達成
4.子どもの死亡率削減
5.妊産婦の健康の改善
6.HIVとエイズ、マラリアその他の疾病の蔓延防止
7.環境の持続可能性の確保
8.開発のためのグローバル・パートナーシップの促進
-
- 小開腹術
-
mini-laparotomy
女性の不妊(永久避妊)手術のひとつ。腹腔を小さく切開したところに卵管をもってきて、それを結び切断する。
-
- ミニピル
-
mini-pill
プロゲストーゲン単独のホルモン避妊薬。
-
- 流産
-
miscarriage
⇒人工妊娠中絶または流産の項の自然流産(ABORTION(SPONTANEOUS ABORTION))
-
- ミソプロストール
-
misoprostol
天然プロスタグランディンE1に類似した合成薬。陣痛を促進する特性ももつ。一部の消化器系潰瘍の治療に使われる。また、人工妊娠中絶薬でもあり、単独またはミフェプリストンの投薬後に使われる(併用のほうがより効果がある)。商標はCycotec?とMisoprost?。
-
- 奇胎妊娠
-
molar pregnancy
着床後、卵子組織が胞状奇胎とよばれる急速に成長する異常な組織に発達すること。胎児は入っていない。がんに進行することがある。
⇒絨毛(じゅうもう)がん(CHORIOCARCINOMA)
-
- モニタリング
-
monitoring
活動を継続的に追跡点検すること。
-
- 罹病(りびょう)率
-
morbidity
ある疾病や障がいの発生率および/または拡大の状況。通常、リスクのある千人あたりの発生件数で示される。最も正確な罹病率は疫学調査により査定される。保健システムにおける調査は、関連のある疾病発生の規模の妥当性、制圧や予防の傾向、地域の罹病パターンを示す。
-
- モーニングアフターピル
-
morning-after pill
⇒緊急避妊法(EMERGENCY CONTRACEPTION)
-
- 桑実胚(そうじつはい)
-
morula
16前後に分割した接合細胞が集まった同質性のある塊(かたまり)。この段階は受精後約3日目で始まり、約5日目には胚盤胞に変化する。
⇒胚盤胞(BLASTOCYST)、受精卵(ZYGOTE)、胚(EMBRYO)
-
- 母親
-
mother
子どもを産んだことのある女性。妊娠中の女性は、それ以前に出産したことがある場合のみ母親と呼べる。
-
- 母子感染
-
mother-to-child transmission (MTCT)
HIVが、それに感染している女性から、妊娠中、出産時、または授乳を通してその子どもに感染すること。
-
- 男性と性交をする男性
-
MSM (men who have sex with men)
この用語は「ゲイ」や同性愛者を自認し、同性とだけセックスをする男性ばかりでなく、ときには男性とセックスする両性愛者や異性愛者も含むため有用である。
-
- 子宮筋層
-
myometrium
子宮の壁を形成するなめらかな筋肉。
-
- 神話
-
myth
根拠のない、または間違った物語や考え。あるいは歴史として受け入れられた伝統的物語で、ある人々の世界観を説明する役目を果たす。